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2026年06月4日

興味ある論文3編 : 電気刺激応用の促通反復, New 失調抑制法, 慢性期の軸索改変

1) 松原貴哉, 他: 外部トリガースイッチによる神経筋電気刺激応用の促通反復療法が奏効した脳卒中急性期の重度上肢麻痺の一例. クリニカルリハ 135 (6 ): 644-648, 2026

被殻出血により重度上肢麻痺を呈した急性期症例に対して、促進的反復療法に外部トリガースイッチを用いて運動に同期した神経筋電気刺激(NMES)を加えることで、その効果が促進される可能性が示されている。: 治療前と各週, FMA; 6→23→31→42→48点 (42点/4週、MCID13点)、ARAT: 3→6→9→23→40(37点/4週、MCID12点)の良好な効果を得た。

2) 荻由梨香,他: 等尺性筋収縮失調抑制法と併用促通反復療法,課題指向型訓練で上肢失調とADLが改善した小脳性運動失調の 1例. クリニカルリハ 35 (2): 220-225, 2026.  世界で初めての小脳性運動失調症への治療法を報告した. 症例: 50代の女性. 小脳出血による左上下肢の運動失調へのリハ治療として, 神経筋電気刺激と振動刺激を併用した促通反復療法と,等尺性筋収縮失調抑制法と課題指向型ADL訓練を行った.結果: 小脳失調はSARAが 25点から6点へ, 左上肢の物品操作能力はSTEFが 6点から62点へ, ADLはFIM が62点から106点へ改善した. 等尺性筋収縮失調抑制法を含むリハ治療によって, 運動失調と物品操作能力,  ADLが向上した.

3) Kisa T, et al:: 促通反復療法を含む 1 か月の集中リハビリテーションによって皮質脊髄路と皮質網様体路に変化がみられた発症後 5 年の脳卒中片麻痺の 2 例.  Jps J  Compr Rehabil Sci 16: 60-67,  2025. 【背景】脳卒中片麻痺の慢性期に拡散テンソルトラクトグラフィー(DTT)を追跡した症例報告はない.【症例】発症後5 年の脳卒中片麻痺 2 例に促通反復療法とフェノールブロックを含む 1 カ月の集中リハ治療を行い,痙縮と麻痺の改善を得た.両例とも,集中リハ前のDTT で病巣側の皮質脊髄路(CST)が描出されていなかったが,治療後には CST に描出された.第 1 例では 5 年間で経脳梁線維(TCF)と経橋線維(TPF)が増えていたが、治療後は皮質網様体路(CRP) が減少した.第 2 例では TCF が密となり対側の CRP が著増した.【意義】片麻痺陳旧例における DTT の集中リハ前後での変化は可塑性発現と速さと大きさを示している.

英文タイトル: Two cases of hemiplegia at 5 years post-stroke onset showing changes in corticospinal and cortico-reticular pathways after 1 month of intensive rehabilitation including repetitive facilitative exercise.