お知らせ

2023年07月16日

ニューロモデュレーションの意義と展開, 振動刺激痙縮抑制法

ニューロモデュレーションを目的とした併用療法には, 非障害半球の過活動の抑制や傷害側半球の促通、運動関連の神経路のみに興奮が集約す調整法が好ましい. 振動刺激痙縮抑制法(direct application of vibratory stimuli : DAViS)は、治療目標となる痙縮筋に振動刺激を直接与える手法です.
DAViSをニューロモデュレーションとして, 促通反復療法前に併用する大きな治療効果は既に確認されている.

慢性期片麻患者の大脳皮質の血流変化では, 示指の屈伸運動時の血流増加は促通反復療法前は非傷害側半球の運動感覚野に見られたが, 15分の促通反復療法により本来活動すべき傷害側半球の運動感覚野に移った。
*促通反復療法はニューロモデュレーション治療に組み合わせる最適な治療と考えられる。rTMS, ボツリヌス療法, 電気刺激との相性も良い.

野間 知一: 振動刺激を用いたニューロモデュレーション. 臨床リハ 32 (7) : 698-702, 20232.