関連情報 学術発表・報道

  • 促通反復療法がめざす「患者に優しい」治療への展開 :より効果的 (効果/治療時間)な基盤的治療へ

    脳卒中患者と治療者の願いは「スイスイ楽に歩くこと」・「楽に手で物を使う」ことを可能にする「患者に優しい」治療の実現です。これを妨げている「常識」を修正するため、「健側立脚」の重視、効果的な併用療法「促通反復療法など+神経路の興奮水準の調整」の研究促進を強調しています。

    要約: 「患者に優しい; 患者に無駄をさせない」治療を目指すには患者が治療者の指示に従って努力すると容易に目標の運動の実現することを可能にすることが前提となります。それには, 神経路の興奮水準の調整と促通反復療法との併用療法はその基盤的な治療法となる可能性があります。今後、この研究開発が目標への大きな前進をもたらすでしょう。

    川平和美: 教育講座; 促通反復療法がめざす「患者に優しい」治療への展開 :より効果的 (効果/治療時間)な基盤的治療へ. Jpn J Rehabil Med 58 (3): 289-296, 2021.

  • 学術とマスコミ

    新刊書
    1) 川平和美: リハ―ジュ PT・OT・ST機能訓練指導員応援BOOKシリーズ2, 実践!
    脳卒中片麻痺のリハビリ, 促通反復療法: 136-140, 2019.
    * 注: 歩行に関する内容は修正・廃棄されるべきものが多く含まれています。
    促通反復療法の基本的な考え方とは大きく異なります。

    学術論文

    1) Hokazono A, Etoh S, Yuiko J, Kawahira K, Shimodozono M: Combination therapy with Repetitive Facilitative Exercise Program and Botulinum Toxin Type A to improve motor function for the upper-limb spastic paresis in Chronic Stroke: A Randomized Controll……

  • ランダム化比較試験: 促通反復療法とボツリヌス療法の併用が麻痺の改善を拡大

    ランダム化比較試験: 慢性期片麻痺患者で促通反復療法単独(4W)とボツリヌス療法併用の促通反復療法(4W)の効果(麻痺、物品操作能力)を比較し、促通反復単独でも改善したが、ボツリヌス療法併用の促通反復療法が有意に効果が大きかった。

    Hokazono A, Etoh S, Jonoshita Y, Kawahira K, Shimodozono M: Combination therapy with Repetitive Facilitative Exercise Program and Botulinum Toxin Type A to improve motor function for the upper-limb spastic paresis in Chronic Stroke: A Randomized Controlled Trial.  Journal of Hand Therapy (In press)

  • ロボット(AR2) 訓練による片麻痺上肢の機能とリーチングの改善

    慢性期片麻痺上肢(6例)にリーチングロボットAR2(安川電機)を用いたリーチング訓練(15分/日, 2W)を追加し、FMAとARATの改善, リーチング運動の軌跡と肘の自動伸展の改善、肩の代償運動の減少が得られた。 
    *リーチングロボットAR2(安川電機)は能動免荷と促通機能(電気刺激+振動刺激)を備えた世界で最初のロボットです。

    Amano Y, et al: Reaching exercise for chronic paretic upper extremity after stroke using a novel rehabilitation robot with arm‐weight support and concomitant electrical stimulation and vibration: before‐and‐after feasibility trial. BioMed Eng OnLine (2020) 19:28 http……

  • 促通反復療法は慢性期片麻痺の痙縮を抑制

    慢性期脳卒中片麻痺患者30名に対して促通反復療法を7回/週・ 4週間実施し, 麻痺肢の15関節運動について痙縮抑制効果(評価: modified ashworth scale)を検討した.
    促通反復療法の痙縮抑制効果(即時効果と蓄積効果)は全ての関節で認められた.

    和田善行, 他: 慢性期脳卒中片麻痺患者に対する促通反復療法の痙縮減弱効果. 理学療法科学 34(5):569-574,2019

  • 振動刺激が廃用性筋萎縮の回復を促進, 動物実験

     ネズミの後肢を1週間拘束すると廃用性筋萎縮が生じる。この後肢の足底部にハンドマサッサジャー(90Hz, 15分)を2週間与えると、振動刺激を与えなかったネズミの後肢に比べて長指伸筋とヒラメ筋の廃用性変化の回復が促進された。

    (Usuki F, et al: Local Vibration Stimuli Induce Mechanical Stress-Induced Factors and Facilitate Recovery From Immobilization-Induced Oxidative Myo ber Atrophy in Rats. Front. Physiol. 10:759. doi: 10.3389/fphys.2019.00759)

  • 促通反復療法のMAS、F波、FAM, ARATへの効果; 回復期片麻痺

     回復期片麻痺への促通反復療法の効果: MAS、F波、FAM, ARAT
     回復期脳卒中患者を対象に, RFEと通常治療を4週間実施した.RFE群はMASの低下はなかったが、F波の減高とFMA, ARATが改善した。F波の減高とFAMやARATの改善との相関はなかった。通常治療群はF波、FAMやARATの変化が無かった。

    (Etoh S, et al: Effects of Repetitive Facilitative Exercise on Spasticity in the Upper Paretic Limb After Subacute Stroke, Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases, 27 (10): 2863-2868, 2018)
     

  • 振動刺激痙縮抑制法; アメリカの脳卒中治療ガイドラインで推奨

     振動刺激痙縮抑制法(direct application of vibratory stimuli: DAViS)が「アメリカの脳卒中治療ガイドライン」で痙縮への治療として推奨されています。

    (Guidelines for Adult Stroke Rehabilitation and Recovery; American Heart Association/American Stroke Association, Winstein CJ, et al: Guidelines for Adult Stroke Rehabilitation and Recovery: A Guideline for Healthcare Professionals From the American Heart Association/American Stroke Association. Stroke. 2016; 47(6):e98-e169.)