悲しい脳卒中治療ガイドライン(改訂2025): 求むリハ学会への委託!!!
2025年08月27日
悲しい脳卒中治療ガイドライン(改訂2025): 求むリハ学会への委託!!!
リハビリテーション治療については先進性のない悲しい脳卒中治療ガイドライン2021(日本脳卒中学会編, 改訂2025)が刊行されました。メタ解析重視の弊害による内容の希薄化つまり“エビデンスレベルは低い”の羅列です。専門外の領域の概略を知るにはメタ解析は有難い資料ですが、PTやOTが患者に触れず患者にのみ努力を求める治療が多い海外のランダム化比較試験に基づくメタ解析の重視は優れた我が国のリハ治療の発展を阻害します。引用文献は海外のメタ解析の論文で溢れています。
「餅は餅屋」の諺通りに、リハビリテーション治療に関しては、脳卒中の急性期を治療している脳卒中学会でなく、リハビリテーション医学の臨床・研究の専門家を多く抱える日本リハビリテーション学会に委託するべきです。
日本のリハビリテーション治療は海外に比べて、国民皆保険制度と回復期病棟(1日3時間、365日リハ治療、最長6ヶ月)によって、質量ともに優れています。その治療効果の検証もクロスオバー試験、対照を置いた比較試験やランダム化比較試験など科学的検証が多く行なわれています。脳卒中治療ガイドラインは優れた治療へ導く先進性のある内容が求められます。余りに統計手法に拘ったガイドラインを卒業する時期に来ています。
国内で発展した優れた促通反復療法は患者に優しく、重度麻痺から軽度麻痺まで効果的で、電気刺激や振動刺激、磁気刺激との併用療法は更に効果的であることが複数のランダム化比較試験でも示されています。(エビデンスを参照)
私どもは「悲しいガイドライン」を越える新たな治療技術の開発と科学的な効果検証、普及を進め、「世界でも最高水準の知識と治療技術」の提供に努めます。
